Hagiyamaです。
今回は少し堅い話から離れて、海外出張記です。
情報発信のために、世界主要国の法人税率をまとめていました(その時の記事は下記)
この国の中で、最も低い税率の国が目に入ってきました。
「ハンガリー」
懐かしいです。
私は人生で1度だけ、ハンガリーに行ったことがあります。
あれは今からもう2年前(2016年)の冬。。
ハンガリーは東ヨーロッパにあり、7か国が周りを取り囲んでいる海のない国です。
首都ブダペスト市は、”ザ・ヨーロッパな町並み”が連なっていて、とても綺麗です。
日本とハンガリーの共通点として、
- 名前を姓→名の順で表記する(欧米人は名→姓のパターンがほとんど)
- お辞儀をする文化がある(店員さんなど)
- 温泉が多い
などなど、意外なことに日本人にとってハンガリーは親和性が高く、とても親しみやすい文化と言えます。
治安面について述べますと、1989年までは共産主義であり、また人口の9割以上ハンガリー人が占めているためなのか、ハンガリー人同士は仲間意識が強く、強盗や殺人などの重犯罪はとても少ないそうです。
ただしその代わり、主に観光客を狙った軽犯罪(スリ・置き引き・ぼったくりなど)は多いとか。。
この軽犯罪については、体験談があります。
私はブダペストに着いた夜、散歩でもするかと宿泊ホテルを出て、ドナウ河沿いに歩き、景色の写真を撮っていました(冬だったので氷点下近くの気温でした)
(ドナウ河から見えた宮殿のような建物「王宮の丘」?)
このような写真をパシャパシャ20枚くらい撮っていたところで、少し離れた距離から、若いお姉さんの声が聞こえてきました。
「ハロー!」
何だろうと思ってそちらのほうを振り返ると、
「ハロー!!」
そのお姉さんの視線の先には私しかいなかったので、どうやら私に話しかけているようです。
私はその女性のほうに少し近づいてみると、こう言われました。
「ハロー!英語話せますか?」
彼女は満面の笑みです。
この笑みを見て、私はピンときました。
(これは「ぼったくりバー」に連れていかれるパターン・・!)
私は「わからない」と日本語で答え、足早にその場を立ち去りましたと。。
こういった若い女性に声をかけられてひょこひょこと居酒屋に連いて行って2~3杯飲み、お会計になった時に法外な値段をふっかけてられる事案が多い・・・というのはモノの本で知っていました。(まあ海外はどこも同じようなものかもしれませんが)
声をかける”客引き”と、居酒屋店のオーナーとがグルなのです。
ハンガリー人は全体的に親日だと思いましたが、中にはこういった罠もあるので注意が必要です。
閑話休題。
ハンガリーに関して少しまじめな話をすると、
ハンガリーの法人税率が9%に引き下げられたのは、2017年1月から。
この改正によって、ハンガリーはEU加盟国の中で最も低税率の国となりました。
さらに地方において開発などに多額の設備投資をしている企業には、追加で最大80%の減税が受けられます。
そういった企業で最もミニマムの実質税率は、1.8%(9%-9% × 0.8)となります。
日本と比べると信じられないくらいの低税率ですね。
私がハンガリーで訪問した企業も、ブダペスト市から北へ車で1時間ほど行ったところにある、スロバキアとの国境にあるエステルゴム市という場所にありましたので、この開発減税の恩恵を最大に受けていました。
エステルゴム市はブダペストに比べると見事に何もない場所でしたが、人は温かかったです。
今度は、寒くない夏にプライベートで訪問したいと思います。