数学が世の中に必要かどうか

Hagiyamaです。

最近、私の周りで「数学なんて学校で勉強しても意味ない」という意見を聞きました。

また、高校時代を振り返ってみると、数学を避けるために文科系学部に行く人も多数いました。

どうやら、「数学をやっても日常生活で使うことはないから役に立たない」ということがその理由にあるようです。


確かに数学は極めて抽象的な学問なので、二次方程式の解の公式や微分積分、三角関数など、一見イミフな数式の羅列が世の中の一体何の役に立っているのか?という疑問が出るのは理解できます。

ただ、「日常生活で使ったことがない = 役に立たない」というのは、論理的にかなり飛躍しているように思います。

私は高校で化学の記号の覚え方(水平リーベ・・)を習いましたし、日常生活でこの知識を使うこともないのですが、化学が世の中の役に立たないとは思いません。

たまたま、化学を使うような仕事に就かなかったというだけの話です。


もし数学が役に立たないからと世の中の全ての人が数学を学習しなければ、今の世の中は絶対に成り立たなくなります。

PCもなければ携帯電話もない、鉄道もなければ高層ビルもない世界・・

何かの面積を測るのに積分が使われていたという紀元前の世界を考えると、数学がない世界は限りなく不便な世界であることに間違いありません。

ちなみに、世の中の顔認証技術には数学の微分が使われているようです。専門外なので詳しくは述べませんが、大雑把に言えば、世の中の色はすべて数字で表すことができるのですが、微分することによって色と色の違いの差が大きい箇所を顔の境目やパーツとして認識するという技術のようです。


また、私は「数学のできる人は論理的な人」だと思っています。

もちろん、数学が出来なくても、論理的な人はいます。

ですが、その逆の、論理的な人が数学ができないという事はあり得ないように思います。

話していて「頭が良い」「論理矛盾がない」と感じる人は、聞いてみると大学や大学院で数学を専攻していた人だったりすることが多々あります。

数学は論理力を鍛えるためにも、必要な学問だと常日頃思います。

また、自分が論理矛盾を起こす時は、数学力が足りないのだと実感します。

AなのでB、BなのでC ⇒ すなわちAなのでC


・・・このようなことを仕事でエクセルに数学の数式を入れながら思っていました。

私にとって数学は日常生活に(=つまり生きていくうえで)役に立っており、必要な学問のようです。