Hagiyamaです。
先日、香港に出張に行きました。
私自身、香港に行くのは実に10年ぶりです。
10年間行っていないとさすがにガラリと変わっていますね・・空港が以前の訪問時とは見違えるほどキレイになっていました。
香港で行った先は、中環(セントラル)と銅鑼湾(コーズウェイベイ)、香港の金融と経済の中心地です。
香港の税率について、現在の香港の法人税率は16.5%で、先進国の中でも最も低い税率国の一つです。
( 注:正確には利益が200万香港ドル(=約3,000万円)までは8.25%、200万香港ドルを超える部分は16.5%。
ちなみに香港が”ライバル視”しているとされるシンガポールの法人税率は17%、ただし最初の1万シンガポール・ドルの75%、次の29万シンガポール・ドルの50%は免税)
さらに香港は付加価値税(VAT、日本の消費税のようなもの)が無税なので、どこでモノを買っても表示されている以上の追加税金はかかりません。空港にも免税店という存在がなく、外国人である我々が空港でお土産を買ってもパスポートを見せる必要がありません(もともとVAT無税なので)
そんな税金の低い香港ですが、最近ではマネーロンダリング防止の観点から、外国企業が香港の銀行口座を持つための要件が非常に厳しくなっています。
以前支援させていただいた日本企業のクライアントの中には、香港に会社を設立したものの香港で銀行口座を作ることができず、香港で本格的な事業がいまだできていないという企業もあります。
また残念なことに、私の香港滞在中、街中を歩いていても日本語を話している声はほとんど聞こえてこませんでした(唯一聞いたのは、香港国際空港で卒業旅行と思わしき女子大生数名のみ)。
金融と経済の中心街に日本人が少ないということは、進出している日系企業・日本人駐在員も少ないということが言えます。
さらに、税金は安くても物価(特に家賃)は高く、また中国リスクもあり中国経済の影響を直接に受けます。
そういった諸般の事業から、現在は日本企業が香港で事業をするのは厳しい時期なのかもしれません。
香港についてネガティブな意見ばかり言ってしまいましたが、香港人は全体的に気さくで日本人にはとてもフレンドリーです。(香港人は中国人をどちらかと言うと避けている節があり、その反動なのかもしれません)
また先進国だけあって英語は問題なく通じ、食事は辛いものが多く辛い物好きにはたまらない国だと思われます。
私自身、仕事ではなくプライベートでもう一度じっくりと行きたいと思える国です。