Hagiyamaです。
米トランプ大統領が令和になって初めて来日されるということで、街中が警察官だらけでした。
さて、私は業務でたまに海外に行くことがあるのですが、当たり前のことかもしれませんが海外企業と日本企業とでは仕事に関する慣習が違うと感じることがあります。
ここでは、私が感じたその一部について紹介します。
これから紹介するのは、私が2017年のシンガポール研修留学時に現地の会計士向けに行ったプレゼンの内容です。
作成したテーマは、「Common Japanese Business Practices(日本の仕事慣習について)」でした。
こちらは、そのプレゼン内容の目次です。
- Japanese bows culture(日本のお辞儀文化)
- Business cards exchange(名刺交換)
- Not saying Yes/No clearly(「はい」や「いいえ」をはっきりと言わない)
- Body languages(ボディランゲージ)
- Laying the groundwork(根回し)
この項目の中で現地会計士にウケが良かった項目は、3. Not saying Yes/No clearly(「はい」や「いいえ」をはっきりと言わない)でした。
我々日本人は、顧客や他の誰かから何か依頼をされて、その依頼を断ろうとする時に、
「xxするのは難しい」
と答えることがあると思います。
例えば、
- 「この締切日までに報告書を提出するのはちょっと難しいです」
- 「弊社ではそのご要望にお応えするのは難しいです」
といったような具合です。
これは、「難しい」と言うことで暗に依頼を断っているのですが、もし外国人との会話でこの表現を直訳して「It’s difficult.」と答えてしまうと、先方に誤解を生じさせてしまう可能性があります。
「 It’s hard for me, but I’ll try. (難しい、だけど頑張ってみる)」と肯定の意味で先方に解釈されてしまう可能性があります。
もし外国人との会話で依頼されたことができないと感じた場合には、「難しい」と曖昧に答えるのではなく、はっきりと「No, I can’t.」と答えるのが正解だと思います。
私は上記の理由により日本語でも断る時に「難しい」という曖昧な答えをしないようにしているのですが、先日「お断りさせていただきます」と答えたら先方に少しムッとされてしまいました。
やはり、「難しい」と柔らかく曖昧に言うことで断っていることを相手に察してもらうというのが、日本語の良いところなのかもしれません。
今後は断る時にきつく言わないよう心がけたいと思います。