「なぜ公認会計士になったのですか?」会計士の魅力とは

Hagiyamaです。

最近、他の士業同士の交流会に参加する機会が増えてきました。

他の士業とは、弁護士・税理士・不動産鑑定士・司法書士・行政書士・社会保険労務士などをいいます。

そこで初対面で会う他の士業の方々との共通の質問は、

「どういった経緯で○○士になられたのですか?」

という質問です(初対面でどちらが先にこの質問をするか、お互いに機会を窺っている面もあります)。

ここでは、初心を思い出す意味でも、私が会計士になったきっかけについて述べたいと思います。


私の場合は、高校時代に遡り、進〇ゼミか何かでもらった分厚い「職業ブック」がきっかけでした。

その本にはありとあらゆる職業が載っており、将来何になろうか迷っていた当時の自分はその本を読むのが大好きでした。

その本の中で、当時の自分がひときわ気になった職業。

「公認会計士」

片田舎の高校生の自分はまったく聞いたこともない職業名でしたが、その本に載っていた情報はたしか・・・

  • 日本の三大士業のうちのひとつ
  • 数字を扱うので数字が好きな人には向いている
  • お客様からお歳暮がもらえる

私は小学生の頃にそろばんを習っていましたので、数字を扱うことにはおそらく抵抗は無いだろうと思いました。

またお客様からのお歳暮も欲しかったので、自然と公認会計士になるのだと思春期の子供ながら感じていました。

10代の頃になりたい職業が見つかったのは、とても幸せなことだったと思います。若者が「なりたいものが見つからない」と嘆いている社会ですので。。


大学生になり、本格的に公認会計士になるための学習を始めたわけですが、その中で会計士に関する数多くの雑音(=ネガティブな情報)がありました。

  • 会計監査には生産性がない
  • 監査をやればやるほどクライアントからは嫌われる
  • 会計学は他の学問と比べて欧米からの輸入ばかりで退屈な学問
  • 監査は機械が代わりに実施するから仕事はいずれなくなる(←驚くことにこのことは20年以上前から言われていました)

会計士のことを今、これらネガティブな情報についてコメントすれば、監査に生産性がないと感じることもなく、また普通に監査をやっていてクライアントから嫌われていると感じたこともほとんどありません。また、会計学は欧米からの輸入ばかりで退屈な学問と言われていましたが、逆に輸入ではない純日本製の学問のほうが珍しいのではないかと思います。
(ただ残念なことに、監査が機械に取って代わられるリスクに関しては真実味があります。先日の記事で述べた通り)

上記のような雑音は、会計士を目指したけど諦めてしまった人や、何の志もなく会計士になった人からのネガキャン(ネガティブ・キャンペーン)だったのかもしれません。

会計士になって驚いたことは、会計士の中には自分の職業を卑下する人が意外と多いということです。「会計士なんて・・」と自分で言ってしまっては、何のために勉強して努力して会計士になったのかがわかりませんし、過去の自分の職業選択(つまりは人生設計)を誤ってしまったと言っているだけです。(会計士試験の専門学校の先生がこのようなネガキャンを言っいて、当時の自分はびっくりしました)


私の感じる会計士の魅力ですが、外部の第三者が企業の経営陣と対等に会話ができるのは、何かにおいて専門的な知識を持った人だけです。
私は会計士として仕事していて思うのは、普通にどこかの会社の社員として会社勤めしていたとしたら経験できないことを会計士だからこそ経験できていると家感じます。

それが、企業を主な顧客とする会計士の最大の魅力であると信じています。

私にとって会計士は天職であり、会計士になって本当に良かったと思います。