「有言実行」または「不言実行」のすゝめ

Hagiyamaです。

世の中には有言不実行(言動と行動が伴わない)な人がいますが、過去の自分(特に20代の頃)を振り返ってみますと、「口では達者だけど実際の行動が伴っていない」ということが割と多かったように思います。
最近では歳を重ねて経験を積み、過去の自分や周りの反面教師を見て、有言不実行にならないように気を付けるようになった気がします。

ですが、気が付けば今の自分も有言不実行になっていることがあるとふと感じることがあります。

やはり人間は誰かの前ではカッコつけたいもので、意図せずして”雄弁”になってしまう可能性が高くなります(特に気になる異性の前では・・)

なぜこうも”雄弁”となってしまうのか、つまりはできもしないことを口に出して言ってしまうか調べてみたのですが、どうやら脳内物質のドーパミンが関係しているようです。


例えば、

「夏までに〇kg痩せる!」

と周りの人にダイエット宣言したとします。

男女問わずこのような宣言する人はかなり多いと思いますが、実際に夏が到来した時の結果はご承知の通りです(つまり、ダイエットがうまくいかないことが多い)

できないのに宣言をしてしまう理由は、宣言することによって脳内にドーパミンが発生することに因ります。
つまりは、宣言すること自体が気持ちよく感じ、宣言することによって生まれ変わった自分が既にそこにいるかのように錯覚してしまうことのようです。

言うまでもありませんが宣言するだけで人は変わることはなく、このダイエットの例で言うならば、痩せるための適度な運動やカロリー制限など、苦痛と感じることや地道な努力を毎日続けなくてはいけません。

宣言すると、その瞬間だけ、宣言の内容を達成するための苦痛や努力が、ドーパミンによる快楽によって一時的に見えなくなってしまいます。
この快楽を感じるからこそ、「できそうにないのに先に宣言をしてしまう」ということが起きてしまうのだと思います。

これは実際に行動を起こすことが苦痛と感じるからこそ、宣言することによって先に気持ちよくなりたいということの表れなのでしょう。


私が思うに、本当にダイエットする人というのはわざわざ宣言したりせず、ジムに行くなりランニングするなりして先に行動を起こしています。

そして周りから「痩せたね」と言われて初めて自分からダイエットに取り組んでいることを口にすることが多いのだと思います。

こうした状況を踏まえて、理想的な行動を考えてみると、

・言うからにはきちんと実行する
・もし実行できそうにないと感じるなら最初から言わない

私は有言不実行になることなく、「有言実行」または何も言わず先に行動する「不言実行」を心掛けたいと常日頃思っています。実際に行動することに苦痛を感じることは百も承知で、苦痛から逃げず(つまり誰かに宣言したりせず)苦痛を乗り切れば違う景色が見ることができると信じているからです。

といっても”宣言の悪魔”は常に潜んでいますので、なるべく余計なことは言わないよう気を付けたいと思います。