Hagiyamaです。
私が日々の業務において重視している点は、「この業務から新たに何を学習できるか」という点です。
もちろん業務を行う場合にはその業務を十分に知っているということが前提になるのですが、業界特有の状況など専門的でない分野に関しては業務から教わることは多いです。
逆に、業務から何も学ぶことができていない場合には、「時間をお金に換えているだけ」ということになります。
過去を振り返ってみると、会計事務所の基本的な業務である「記帳代行」からは、何も得られていなかった気がします。
クライアントからいただいた領収書の束をただひたすらに会計システムに入力する・・・この「記帳代行」の仕事をしていた時、自分がどんどんと腐っていく感覚がありました。
もちろん仕事なのでやらなければならないし、クライアントから求められている業務であることも事実です。
初めてやる時はともかく、何十社も入力していくうちに単なるルーティンワークになります。
これは、記帳代行から何も学習できていないということでしょう。
さらに、記帳代行は何も考えずにできてしまうルーティンワークであるため、いずれは業務が人手ではなくAIや機械に取って代われるリスクもあります。たとえば、領収書や請求書をスキャナで読み込むだけで自動的に会計仕訳が切られるような仕組みです。
そう思うと私は恐ろしくなり、記帳代行の仕事を基本的にしなくなりました。
逆に、何かを学ぶことができる場合とは、次のようなものがあります。
・業務に関連する業界の特徴や特色
・新たな会計税務的な考え方
・新たな英単語との遭遇
特に国際関係の業務をしている時には、新たな英単語に遭遇するととてもうれしかったりします。一つ知らない英単語に出くわしただけでも、何かを学習したと思えるからです。小さな幸せというやつです。
日々のルーティン業務に忙殺され考えることを止めると、業務から何も学習できていないということが起きてしまいます。
そこで成長が止まり、無駄に歳を重ね、脳が退化します。そして気が付けばAIに仕事を奪われます。
時間は有限。
仕事がつまらないと思う方は、毎日を無駄に過ごさないためにも、「日々の業務において自分が何か学習できているかどうか」について、考えてみるといいかもしれません。