大手監査法人の給料事情 パート2(昔話)

Hagiyamaです。

前回の記事では、公認会計士試験に合格し監査法人に入所してから、3次試験(修了試験)を受けるまでの給料事情について述べました。

今回はその後について述べたいと思います。

前回の記事でも述べた通り、これは私が大手監査法人にいた2002年~2007年の時の事情であり、現在とは事情がまったく異なる可能性がある点につきご注意ください。

晴れて3次試験(現在の修了試験)に合格した私は公認会計士登録をしたわけですが、待っていたのは大幅な給料アップでした。

その金額は額面で600万円でした。

会計士補の時代は500万円程度でしたので100万円のアップです。

ただその一方で仕事量も激増しました。

公認会計士登録をするとクライアントからは一人前の専門家とみられるため、会計士補と比べてインチャージ(現場責任者)を任されることが多くなります。

現場の責任者となると、監査現場の進捗管理から法人内資料の作成、さらにクライアントとの会計処理の問題点や相談事項について一手に引き受けることになります。

中にはじっくり調べないとわからないことも多くなり、自然と残業時間が増えます。

その残業時間だけがかさみ、公認会計士登録1年目で給与総額が800万円を超えました。

当時の私は26~27歳でしたので、この年齢で800万円ももらえると多すぎるじゃないかと思われるかもしれません。

ですが繁忙期は残業で体がボロボロになり自由時間もほとんどなく、また膨大な量の審査書類とチェックリストの作成に全く価値を見出せくなっていました。

ここまでくると、「若い頃の貴重な時間をただお金に換えているだけ」という感覚に襲われるようになりました。

監査以外の経験をしたいと思い、私は公認会計士登録してから2年目で大手監査法人を退職しました。

当時の大手監査法人の給与事情について周りの人に聞くと、

マネージャー(管理職)で1100万円、パートナー(社員)で1500万円とのことでした。
(この金額が高いかどうかは各自の判断によると思いますので、ここではコメントしません)

私の場合、高い給料をいただきながら貴重な業務経験もさせていただいたので、当時の監査法人には感謝の念があります。