歳取ってから感じる勉強の大切さ(会計士補の実務補習所時代を思い返す)

Hagiyamaです。

日曜日、事務所近くにあるそこそこ大きな喫茶店に入ったところ、スーツ姿の若い男女集団が複数いました。

彼ら彼女らは、方々の場所でこんなことを話していました。

「連結が~」
「持分法投資損益が~」
「内部統制が~」
「関連当事者が~」
「税効果の分類が~」
「別表4が~」
「財務情報分析が~」
・・・

日曜日なのに?なぜ会計用語?しかもみんななんだか楽しそう・・

私は面食らって一瞬固まってしまったのですが、すぐに理解しました。

彼ら彼女らは会計士の新人で、考査(=実務補習所の試験)があるのですね。


会計士試験に合格したら「公認会計士試験合格者」(昔でいう「会計士補」)となり、その後一人前の公認会計士になるための条件として、2年間実務補習所に通って会計や監査や税務など、会計士実務のイロハを勉強する必要があります。

そしてその試験(考査)が日曜日にあったりします。

私が実務補習所に通っていたころ、授業をサボったりたいして勉強していなかった記憶しかないのですが、今思うとあの頃からもっときちんと勉強しておけばよかったという後悔があります。

なぜサボっていたかというと、会計士試験の勉強で疲れて合格した後にやっと勉強から解放されたと思ったら、合格した後もさらに勉強しなければならないと。。こういう苦痛から逃れたかっただけなのかもしれません。

私の場合、新人時代から10年以上もの時間が経って勉強の大切さに気付くというのは、なんとも愚かなことだと思っています。

今でこそ複雑な税制などを勉強していたりしますが、勉強していてあまり苦痛は感じませんし、もし今の自分が実務補習所の時代に戻れるとしたら授業をサボらずきっちり受けられるという自信があります。

「初心忘れるべからず」

新人だった頃のことは、いつまでも忘れないようにしたいと思います。


将来の会計士業界がどうなるかはわからないのですが、その喫茶店にいた今の会計士新人たちの浮かれ具合を見ていると、私達の新人の頃とはほとんど変わっていないように思いました。

なので、もしかしたらこの業界はまだまだ安泰なのかもしれません(もしくはただ能天気だけなのか・・)