時代を象徴する「ネオ会計士」とは? パート2

Hagiyamaです。

少し前に書いた「ネオ会計士」の記事について、今回はその続きを書きたいと思います。

(注:前回で書いた記事内容と繰り返しになりますが、「ネオ会計士」という言葉は私がこの場で勝手に言っているだけであり、一般的に使われているものではありません。「最近のネオ会計士の働き方は~」・・なんて唐突に言ったところで誰にも通じませんので、くれぐれもご留意ください)

簡単におさらいしますと、「ネオ会計士」とは、会計以外の業務も行っている新しいタイプの会計士を指します。

ここで、「ネオ会計士」が増えている背景には、会計士業界だけでなくあらゆる業界で働き方の多様化があるからだと思っています。

昨今の「働き方改革」によって、一つの仕事を夜遅くまでするのではなく、本業を定時で帰ることで余った時間に自分の好きな仕事に打ち込むといった、環境の変化があり、その環境が整いつつあることを意味していると思います。


ただひとつ言えることは、これは何かしらの資格を持っているからこそ注目されるのであって、もし資格を持っていないと注目度もあまりないということです。

たとえば、「会計士兼youtuber」は会計士業界では注目される可能性がありますが、単なるyoutuberは数が多くいて注目度もあまりありません。もし会計士を廃業してまでyoutuberになるというのは、相当な覚悟が必要となります。

私の周りの会計士を見ていると、自分が会計士であるということに誇りを持たない人が(驚くほど)多いのですが、会計士以外の業務をやるだけで業界で注目されるのであれば、資格を持っていることには十分に意義があると感じます。


会計士が会計や監査だけで生きていける時代は、業務自動化の波とともに終わりを迎えつつあるように。

「デュアル・キャリア」という二足のわらじを履き二つの業務を同時にこなせる人のことを指す言葉がありますが(こちらは「ネオ会計士」という言葉と違って市民権があります)、今後は2つと言わず、「マルチ・キャリア」(=3つ以上の職業)を持つことが普通になるときも来るのではないかと。

会計士にとって、会計・監査だけのシングルキャリア、つまり会計や監査しか取り柄のない会計士の価値は、将来あまりなくなってしまう日が来るのかもしれません。

「仕事が忙しいから他の仕事なんてできない」と自分に言い訳している場合ではなく、生き残るためには、環境の変化に適応し他者と差別化することが求められるような気がします。