職業的専門家に必要とされるCreativity(創造性)

Hagiyamaです。

この記事の執筆現在、新型コロナウィルスに関する1日当たり感染者数が全国で800人を超えました。

個人的には感染者数の人数自体はあまり信憑性の数字だと思っているのですが、現時点ではこの数の他に感染状況を把握する有用な術もないので、感染状況についての一つの目安にはなると思ってます。

800人超と聞いても今更特段の驚きもなくなってきたので、こうやって感覚のマヒに蝕まれていくものだと、「今は非常事態」だという事をわざわざ意識しないといけないのは、本当に恐ろしいことだと感じます。

 

目次

■創造性の求められない職業的専門家の業務

閑話休題。

タイトルのcreativity(創造性)について述べたいと思います。

創造性とは、「無から有を生み出す力」のことです。

何も存在しない状態から、何かを有る状態を作り出す。。

公認会計士や税理士も含む職業的専門家(いわゆる「士業」)と呼ばれる職業の仕事は、言い方はとても悪いですが、この「創造性」というものがあまり求められない仕事だと思ってます。

それぞれの分野に関する専門的な知識や経験のみが求められ、国によって決められた法律や制度・手続などに則って仕事をすればいいだけです。仕事に創造性が必要となるような強い個性が求められることは、実際の実務ではほとんどありません。(逆に変に創造性を発揮しようものなら、「なんだあいつは?」と目立つことになります)

創造性が求められない仕事とは、(また悪い言い方をすれば)、「知識(と資格)さえあればその人である必要はない仕事」とも言い換えられます。

いわゆる、お堅い仕事ですね。

 

その一方で、「クリエイター」や「アーティスト」と呼ばれる職業、たとえば漫画家・スタイリスト・デザイナー・画家・映画監督・小説家・発明家・ミュージシャン、さらには企業の商品企画部問にいたるまで、「無から有を生み出すような仕事」では、創造性が極めて重要となります。

クリエイターやアーティストの仕事の表現においては、法律など何かによって決められたものというものは無く、自身の感性を自由に表現しているものに思えます。

たとえば漫画や映画や音楽など、何も無いところから有を創り出すもの・・上記の仕事のようにすでに他の誰かが既にやったことを後からなぞっただけだと、「パクリだ」と非難されます。

こういったクリエイターやアーティストの仕事は、制度などで決まった仕事さえしていればいいような士業の仕事とはまるで正反対で、創造性の塊です。

こういった仕事は華やかであるがゆえに憧れ目指す人も数多く、成功者(と呼ばれる人)は全体のほんの一握りという事実があります。

 

■士業の創造性と人間らしさ

「士業の仕事には創造性があまり求められない」と述べました。

ですが矛盾することを言いますが、創造性というものは本来、士業も含むあらゆる仕事の分野で求められるものだと思います。

創造性は感情のある人間にしか発揮できないものなので、士業が法律や制度ばかりを追っているだけと、俗にいうお役所仕事をしているだけで、「人間らしさ」というものを忘れてしまうような、そんな気がします。

創造性の必要ない仕事は人間らしさや個性もないので、言い換えると、将来的にはいずれAIや機械に取って代わられるリスクがあるということになります。機械には人間らしさも個性もありませんし、膨大な制度の暗記や手続などのルーティンワークは機械にとってお手の物です。

逆に言えば、どんなに機械的な仕事であっだとしても、そこに創造性という「人間らしさ」というスパイスを入れることが、将来的に機械に取って代わられないような、人間にユニークな仕事ができると言えるのかもしれません。

 

■創造性を磨く方法(士業含むお役所仕事人向け)

では、クリエイターやアーティストでない仕事(士業やお役所仕事など)で創造性を磨くためには、一体どうすればいいか?

まだまだ創造性の乏しい私にはこの問いに対する明確な答えはありませんが、「創造性の必要な事を今の仕事に取り入れてみる」というのが、一つの答えだと考えてます。

今書いているこのブログの記事もメモ帳機能で思いついたままベタ打ちしていますが、これも広い意味では「無から有を生み出しているもの」と言えます。

これは、”(士業の普段の仕事は機械的なので~)何もないところから何かを生み出したい!”という、いわば「無から有の欲求」から来ているのだと思います。さらには、自分の仕事が機械に取って代われたくないという危機感もあるのかもしれません。

(この記事のトップ画像も、いつものように他の誰かの作った無料素材を使うのではなく、windowsのペイント機能で手書きして作成しました。創造性を鍛えるために・・)

また仮にモノホンのお役所であっても、鹿児島市役所のコロナ対策シート(←Google 画像検索、「しょくいんがあらわれた!!」など)のように、来ている人を楽しませるような遊び心があってもいいと思います。世知辛い世の中ですので、こんな創造性のある一工夫だけであっても心がほっこりしますね。

 

以前「ネオ会計士」というブログ記事を以前書きましたが、これも既存の会計士の概念にとらわれない、創造性のなせる業だと思います(以下、参考記事)

 

時代に取り残されないためには、これからも創造性を鍛えていきたいと思います。

(次回の記事ではもうちょっと丁寧なトップ画像を作りたいと思います。創造性が足りなくてすみません・・)